ネットビジネスは簡単に始められる物も有れば、稼げるように成るまでに時間の掛かる物も有ります。
立ち上がりのスピードも大事ですが、新しく始めても継続出来ないで止めてしまう人が多いのはとても残念です。
折角金の鉱脈を発見したのに、入り口だけ掘って終わりみたいなものです。
折角始めたビジネスを成功と呼べる迄育てられない大きな理由について、自分自身への戒めも込めて考えてみました。
①基本を無視して近道を選ぶ
ネットビジネスに限らず、ビジネスと呼べるものを始めたら、誰でも成功して大金持ちになりたいと思う物です。
しかし、新規に登記される会社の約6割が5年で倒産、9割が10年以内に倒産すると言うデータも有ります。
その位、会社を成長存続させて成功を掴み取る事は難しいのです。
事実私自身も香港の企業と協力して中国で電子部品を作り、日本国内の大手企業に販売するというビジネスを脱サラして営んでいました。
順調に成長していたのですが、11年目に資金繰りのタイミングを誤ってあっと言う間に負債を抱えて倒産という羽目にあいました。
本当に僅かな気の緩みが原因です。
ですから企業を発展させながら継続して存続させるのは簡単な事では有りません。
昔からの実業では多くの人が理解している事なのです。
ところが、これがネットビジネスになると、何故か簡単に稼げる、直ぐに金持ちになれる、何も知らなくても直ぐに稼げると言う様な甘い言葉がまかり通っているのです。
確かにネットを道具として、うまく活用すればビジネスの効率が飛躍的に良くなる部分が有るのは事実です。
しかしネットビジネスだからと言って、ビジネス自体が簡単な物になる訳が有りませんし、ましてやワンクリックで仕事が出来たり、何も知らなくても簡単に大金が稼げると言う事は有り得ません。
良くツールがあるから仕入れや出品が簡単にできるとかの誘い文句を見かけますが、よく考えてみて下さい。
ツールを高いお金を払って手に入れたとしても、それはツールを開発した人の為に働くのと同じ事です。
しかもお金を払ってです。
お金を払ってツールを手に入れて仮にお金が稼げたとしても、それは貴方がビジネスで成功した訳でなくツールを開発した人の力が有ったからに他有りません。
貴方の力ではありません。
勿論、良いメンターに出会えればその人の力で稼ぐ事は出来ますし、メンターの方に思考も近づく事は可能です。
しかし、メンターの教えを消化し、自分の物にしてビジネスと呼べるものにする為には、貴方自身がビジネスの基本を理解していないといけません。
さもないと良いメンターを探す事さえ難しいです。
さらに悲惨なのは基本が理解出来ていない貴方は甘い言葉に誘われて高い情報商材を買わされ、結果としては稼げないで、また次のノウハウを探すと言った、いわゆるノウハウコレクターと呼ばれる状態に陥ってしまう事です。
ビジネスで成功を勝ち取る為には近道は有りません。
瞬間的には簡単で直ぐに稼げるという場合もあるかもしれませんが長年継続出来て発展させることが出来るか否かがビジネスとしては大切なポイントになってきます。
近道は無いのに近道を探すのは時間の無駄です。
そんな事をしていては何時まで経っても成功など有り得ません。
ビジネスで成功を収めたいなら、スポーツと同じで基本をしっかり身に付けた上で高度なテクニックを覚える事が一番の方法です。
正しい方法でビジネスの基本をキチッと身に付ける事が結果として成功への最短距離になります。
読むだけでネットビジネスの基本が学べて、さらに初心者がネットビジネスを始める上で、最低限知っておいた方が良い知識が学べるスタディーノベル、「初心者よ目指せ資産家!」は手前味噌ですがお勧めです。
基本をきちっと学んで詐欺に引っ掛かったり、余計な投資をせずに早く成功したいと言う方におススメです。
成功とは
ところで、成功とはいったいどんな状態を指して言うのでしょうか?
大金、高級車、豪邸とかを持っている人のイメージが強いのですが、果してこれを持っている事を指して成功と言って良いのでしょうか。
ネットで検索すれば成功の定義は様々である事がわかりますが、一つだけ言えるのはお金や権力だけでは無いと言う事を成功した方々は感じている様です。
成功と言う言葉に対しては色々な人が色々な定義をしています。
どれも揺るぎ無い実績のある人の意見ですので説得力は十分ですが、私が個人的に一番しっくりくるのは医師で作家のディーパック・チョプラ(Deepak Chopra)氏が「富と成功をもたらす七つの法則」という著書で唱えている以下の言葉です。
人生における成功は、幸せが継続的に広がっていくこと、価値ある目標を次々と達成していくことと定義できる
”幸せが継続的に広がっていく”という表現は読んだだけで幸せな気分になります。
幸せはとても小さな事でも感じる事が出来ます。でも継続しません。
例えば「美味しい物を食べた時」「好きな人に久しぶりに会えた時」「綺麗な虹を見られた時」等々幸せはそこら中に有るのですが、継続して幸せでいる事は殆ど有りません。
それ以外の幸せでない瞬間が多い為に自分は幸せでは無いと感じてしまうのだと思います。
小さな幸せを継続的にしかも広げていくとなると、少なくとも現代の先進国で暮らす以上はお金も無いと実現するのは難しい事だという事が分かります。
しかし、お金はあくまでも幸せになったり目標を達成するための手段であって、一種の道具と同じです。
この道具は魔力を持っていますからお金を手に入れる事が目的だと感じさせられたり、持っていること自体に幸せを感じたりしてしまう事があります。
こうなると周りからは守銭奴と呼ばれる様な忌み嫌われる人間になってしまいます。
貴方の周りにもいませんか?預金通帳の残高を見てほくそ笑んでいる人や仕事の目的は金だ!と豪語している人。
価値有る目標というのはお金や権力では無く、社会に貢献したり人に喜びや感動を与えられるような行いを指すのだと思います。
貢献度の大小や感動の強弱は問題では無く、そういった事を成し遂げると言う信念や理念を持って仕事の目標を設定しているかどうかが大事なポイントになります。
それも”価値ある目標を次々と達成していく”訳ですから簡単な事ではありません。
成功を勝ち取る為には、成功したゴールの姿をキチッとイメージして信念を持ってそれを達成し、達成したらまた直ぐに新しいゴールイメージを作っていかなければ成功は得られないと言う事になります。
お金と権力以外の何を得られれば成功と言えるのかが分かってきましたね。
要するにお金と権力以外の幸福や知恵、驚き、感動、そしてそれらを得るだけでなく与えるという事が大事と大富豪の皆さんは考えている様です。
そしてその結果として、世の中に大きな良い影響を与える事が出来た時初めて成功と言えるようです。
そう言えばお金持ちの人はボランティア活動等の社会奉仕に桁違いのお金を使ったり、自らも積極的に参加する人が多いですよね。
お金の使い方を知っている人だからこそ富豪になったと言う事が良く分かります。
自分自身に当てはめて簡単に言うと、自分の為ではなく家族や周りの人が喜び感動してくれる様な事を目的にすると成功し易いと言う事では無いでしょうか。
自分の為にだけだといくら頑張っても限度があるのと、経験的に壁に当たった時に自分だけの為だと諦めるのが早くなってしまう気がします。
家族や人の為だと、簡単には諦められないですし、困ったときに信じられないパワーが湧いて来るのも事実です。
それに個人でも会社でも一人で何かを成し遂げるのは難しいものです。
つまり多くの人の協力が必要になる訳ですが、自分さえよければ良いと言う考え方に賛同して協力してくれる人がいるでしょうか?いません。
ですからビジネスで成功する為にはお金と権力以外の部分の方が大切だと言う事になります。
②大義が無い
二つ目は大義が無いと言う事です。
先程お話ししたとおりお金と権力だけ手に入れても成功とは言えません。
お金と権力以外の要素、つまり幸福や知恵、驚き、感動を得る、そして与えると言う事を通じて社会に良い影響を与える事が出来れば成功と呼べる訳です。
お金と権力以外の要素をもう少し具体的に考えてみましょう。
企業が定めている経営理念や社是を見た事があると思いますが、正にそこに書かれている事は経営者の信念に基づくものでそれこそ大義となります。
大義(たいぎ) – 人間が行うべき大切な道義のこと。また、重要な意義のこと
Wikipedia
多くの会社で社会への貢献や環境改善など企業としての基本的な価値観や理念などを謳っています。
ビジネスを成功させるためにはそのビジネスは何のために始めるのか、何が目的なのかを始めにはっきりさせなければなりません。
この際に大義が無くて「お金を稼ぐ為」「金持ちになる為」が目的だったらどうでしょう。
だれも賛同してくれませんし誰も助けてくれません。
そこで大義をハッキリさせて公表すれば周りからの賛同も得られますし、協力もして貰えるでしょう。
また、大義が有れば事業を進めて行く上で方向性がブレる事も有りませんし、方法を間違える事もなくなるでしょう。
大義は企業では経営理念や社是と言う形で公表される場合が多いですが、個人でもやはり書き出して何時も見えるところに貼りだしておくと言うのも、一時も忘れない為には大切かも知れません。
大義が有れば、それを成し遂げる為にお金が必要であり、権力が必要と言う事になります。
つまりお金や権力は大義を成す為の手段であり道具なのです。
ですからビジネスで成功を収めるには、お金を稼ぐ事も権力を得る事も大義を成す為の手段の一つに過ぎないと言う事を肝に銘じておきましょう。
お金を稼ぐ事や権力を得る事は大義には絶対になり得ません。
この記事の冒頭で「成功して大金持ちになりたいと思う」と言う表現を使いましたが、最初は多分違和感が無かったと思います。
しかし、ここまで読んでくれた皆さんはこの表現に違和感を感じるのではないでしょうか。
成功してどうなりたいか、もう一度よく考えてみて下さい。
③継続出来ない
三つめは継続出来ないと言う事です。
ネットビジネスに限らずにビジネスを始める為には基本を正しく学んで身に付け、何のためにビジネスを始めるのか目的は何なのか、そしてどのような信念に基づいてそれを成し遂げようとしているのかをハッキリさせる事が大切と言う事が分かりました。
もう、成功は見えたようなものである気がしますが、もう一つだけ大切な事があります。
答えから先に言うと、それは継続する力です。
基本を身に付けて、確固たる信念を持っってビジネスをスタートしても、それが維持継続出来なければ意味が有りません。
いわゆる三日坊主と言われるように、新しい事を何か始めても続けられない人が多いのは事実です。
実は続けられない様にする機能が人間の体にはあります。
それはホメオスタシス(homeostasis/生体恒常性)と呼ばれるもので、一般的に身体の状態(体温・血糖・免疫等)を一定に保つ為の機能です。
フィジカルな機能ですが体温、血糖、免疫等はストレスがかかると変化しやすくなります。
新しい事にチャレンジする時には当然興奮状態になりますし、ストレスも大きくかかります。
この時ホメオスタシスの機能が働くと元に戻そうとする力が働きます。
それはフィジカルな面から始まりますが当然メンタルにも大きな影響を与えます。
この時に新しい環境をストレスなく受け入れられるようにしないと元の状態に戻ってしまいます。
ダイエットやジョギングを始めても続かない人はこの仕組みを意識しないで新しい事にチャレンジしてしまい、色々と理由を付けて折角始めたチャレンジを直ぐに諦めてしまう訳です。
しかし、それに屈せず最後まで続けられる人は何が違うのでしょうか。
継続できる人の事を良く意思が固いとかで表現されます。
この方たちはチャレンジしようと決めた事を継続する意思を毎日自分自身に言い聞かせているのです。
それも出来るだけ簡単な方法で。
特にチャレンジを継続して達成した時に自分がどうなっているのかを自分自身に対して言い聞かせると言う事を継続する訳です。
自分で自分を洗脳すると思えば分かり易いかも知れません。
私もずいぶん昔からアファメーション(affirmation)を取り入れています。
知らない方もいるかも知れませんが日本語では「肯定的自己暗示」とか「肯定的自己宣言」とかと言われています。
要は新しい事を始めようとした時にそれを達成した時の姿を具体的にイメージして毎日自分に言い聞かせる事です。
例えばダイエットを何度も失敗した人が恋人に太っている事を理由にフラれた時に、「痩せて恋人がうらやむくらい綺麗でモテる人間になる。」というのを毎日自分に言い聞かせると辛いダイエットも成功するようです。
この様な例は皆さんの身近にも有るのではないでしょうか。
具体的な方法を説明しだすと長くなりますので、是非ネットや書籍で調べて頂きたいと思います。
アファメーションの記事でも詳しく説明しています。
要は行動を継続する為に、行動の結果として自分がどんな幸せな状態になっているのかを、具体的にイメージすると言う事です。
出来るだけ簡単な習慣で実行する事で、チャレンジ事態を継続するモチベーションを下げないと言う効果が有ります。
気を付けなければいけないのは、幸せな状態をイメージする時に潜在意識に否定されない言葉選ぶ事です。
顕在意識より強い行動規制力を持つ潜在意識で否定してしまっては意味が無くなるからです。
例えば年収300万円のサラリーマンが「今年中に年収一億円になる!」といっても心のどこかで「無理だよな!」と思わないでしょうか。
こんな場合年は「年収一億円達成に向かって進んでいる!」とかにすれば潜在意識にも否定される事はありません。
さらにはお金そのものでなく一億稼いだら何をしたいのかを具体的に考えるとさらに良いと思います。
それも自分の為でなく人の為にすると、より良いと思います。
私は朝起きて顔を洗ってから自宅に有る神棚にむかって挨拶するのですが、続いてアファメーションを行います。
長年習慣にしていますが、どんなチャレンジも三日坊主になる事は無くなりました。
アファメーションを行う時には自分自身に言っている内容を公に宣言している様な感覚で使っています。
勿論アファメーションはどんなタイミングで行っても問題ありません。
貴方の成功を心からお祈り申し上げます。
くれぐれも・・・
- 基本無視して近道を選ぶ
- 大義が無い
- 継続できない
という事にならないように常に気を付けて下さいね!