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英語を話せるようになりたいと想った事は有りませんか?
私が英語を話せるようになりたいと思ったのは、始めてハワイへ旅行した時です。
もう、35年以上前になります。
とにかく喋れないために自分のしたいことが中々相手に通じなくてイライラしました。
英語が出来たら楽しいだろうなという事ばかりで、何だか損をしたような気分になってしまいました。
帰国後、早速教材を買って勉強したのですが御多分にもれずに3日坊主でした。
日本語だけで生活が出来る環境で外国語を学ぼうというモチベーションを維持するのは大変です。
その後も何回か英語が話せたらと思う場面は有りました。
そしてその時に英語を話している日本人をみると、とても格好良く見えたのを覚えています。
その瞬間は英語を勉強しようと思うのですが、直ぐに消えてしまうの繰り返しです。
結局数年間は英語を本気で覚える事はしませんでした。
英語を覚えるチャンス・・・??
ハワイ旅行から3年が経過した頃、突然のチャンス(と思った)が訪れました。
大手メーカーに勤務していたのですが、海外の協力企業に技術指導に行けとの命令が出たのです。
言葉は通じるのか質問すると、仕事相手はどの国も英語が通じると言われました。
これはチャンスと思ったのですが、行き先は英語のネイティブではない、韓国、台湾、香港、中国でした。
それでも、仕事では英語が通じると聞いたので、当時流行っていたアメリカの俳優が吹き込んだカセットテープとテキストを購入しました。
カセットテープを知らない人も居るかもしれませんね。
テープ式の記憶媒体です。
今度こそ英語を覚えるチャンスだと思い、毎日2時間くらい勉強しました。
それでも、1ヶ月で覚えられる訳もなく長期出張の日は来ました。
最初は長期出張先は香港と中国でした。
香港は当時はまだ中国への返還前でイギリス領でした。
公用語が英語ですから、皆喋って当たり前だったのです。
ところが翌日、中国に入って驚きました。
香港から船で中国へ移動したのですが、英語が通じる所など全く有りませんでした。
イミグレ(入国管理)で何か聞かれたのですが中国語が分かる訳も無く、手で「行け!」と合図されて外に向かいながら絶望を味わっていました。
英語ではなく中国語を覚えないと生きていけないと思えるほど意思疎通が出来なかったです。
当時の中国は香港とは打って変わって、建物も少ないし車は殆ど走っていなくて通勤時は自転車の波が押し寄せるという感じの時代でした。
今の近代化された中国からは想像できませんよね。
取引先の会社の人が港まで迎えに来てくれたので、何とか目的地に着く事が出来たのですが、そうでなければ途方に暮れていたでしょう。
予想外でしたが、幸いにも迎えに来てくれた人は英語ではなく日本語がペラペラだったのです。(笑)
韓国や台湾でも事情は同じで、どこでも日本語が出来る通訳を付けてくれるのです。
それでも会議になると英語で説明を始めるエンジニアもいたのですが、当時の私にはまったく聞き取ることが出来ませんでした。
自分には外国語をしゃべる才能がないのか!意気消沈していた時にホテルにある観光客向けの簡単な中国が乗っている察しがありました。
発音の仕方がアルファベットとカタカナで書いてあったので休みの日に読み入っていました。
取引先で空き時間が出ると通訳の人相手にホテルの冊子に有った中国を試してみました。
カタカナ読みです。
これが全然通じない!
何を言われているのか分からない通訳の人は、私から本を取り上げて中身を確認し始めました。
そして声を出して読みだしたのですが、カタカナとは全く違う発音でした。
通訳の発音を真似て口に出すと、違うと繰り返し読んでくれて、またそれをひたすら口真似をするようになりました。
こうして長期出張は英語を習得するチャンスどころか、仕事は全て日本語で済ますという有様で、英語を覚えようと言う意気込みは自然消滅しました。
唯一の収穫は、ホテルの冊子に乗っていた中国語はほぼ完ぺきな発音で丸暗記出来たくらいです。
一か月で挨拶や簡単なフレーズは覚える事が出来た事です。
やっぱり英語は必需品
長期出張を繰り返していた有る日、上司から出張では無く駐在に行ってくれと言う話がありました。
既に多くの日本企業が海外へ進出している時代でしたので驚きはしませんでしたが、行き先を聞くとマレーシアと言われました。
当時は国の名前を聞いてもどこにある国か分からずに地図で探したほどです。
まだインターネットが普及し始めたころでgoogleも無くて検索とか出来ませんから、紙の世界地図を持ってきて探した様な有様です。
赤道直下の国でした。
首都クアラルンプールでの駐在です。
工場が建設中という事もあり、駐在までは1年近くの準備期間が有りました。
今回は英語が出来ないと仕事にならないという事で、会社でも外国人講師を週2で雇ってくれました。
ネイティブ(米国人)の先生というのは良いのですが一週間に2回では全く身に付きませんでした。
日本人の悪癖
結局日本にいる間は殆ど覚えられずに赴任の日が来てしまいました。
正直不安でいっぱいでした。
職場には現地スタッフが20人ほどと、作業者が1000人ほどいました。
現地スタッフ20人は全員英語は出来ますが、日本語は全く駄目です。
通訳は全社で一人しかいませんので総務部の仕事で現場に来る余裕などありません。
さて、どうやって仕事の指示をローカルスタッフに出すか。
最初は紙に日本語で伝えたい内容を書いて、それを英語に翻訳して、見せて伝えるという方法でした。
これは時間が掛かり過ぎて仕事になりませんでした。
何とかしなければと思い、立ち上げで忙しかったのですが、深夜に家族が寝静まってから英語のテキストを見たりCDを聞いたりしていました。
カセットテープからCDに進化していました。(笑)
しかし、上達は殆どしなくて、この学習方法で良いのだろうかという不安はMAXになっていました。
正しい学習方法が分からない中、朝礼を英語で毎日やる事にしました。
目的はスタッフに業務指示を正確に伝える事でした。
翻訳した英語を丸暗記して、言葉で伝える覚悟をしたのです。
最初は突然英語で朝礼を始めたので、ローカルスタッフもずいぶん驚いていましたが、種明かしをすると笑っていました。
それでも一カ月ほど続けると翻訳や暗記のスピードが格段に速くなっているのに気付きました。
始めた当初の半分くらいの時間です。
朝礼は英語で出来るようになったのですが、それ以外の会話になると歯が立ちません。
結構いろんな構文も覚えたし、何故喋れないのだろうと毎日思っていました。
それでも、知らぬ間に相手が話している事の内容は理解できるようなっていたのです。
会話が出来ないのは聞き取れた内容を英語→日本語→日本語での返答→英語→言葉として発するという作業を頭の中でしていたのです。
口に出せるタイミングで既に相手はいません。
英語でスタッフと会話をしたいという欲望がすごく強くなってきていました。
しかし、まだ全く言葉としては口から出てきませんでした。
頭の中での翻訳作業のスピードが上がらないのです。
英語→英語という風に工程を減らせばよいのですが方法が分かりません。
仕事でなければ、こんなに結果が出ないと英語はもう結構と諦めていたと思います。
そんな思いでいたある日、製品の初号機が工場から出荷され、スタッフ全員を連れて食事に行きました。
マレー人は宗教の関係で飲酒はしませんが、中国系の人はもちろん大好きです。
私も嫌いではなかったので中国人と乾杯を重ねていました。
ふいに、ローカルスタッフから「英語がそんなに喋れるんなら仕事中もキチッと会話して欲しい。」と言われて驚きました。
え?そんなに喋っていた?
言われてみると、話をする時に日本語を思い浮かべて英語に直すという作業をしていなかったのです。
間違えると恥ずかしいという気持ちがどこかにあったのでしょう、頭の中の翻訳が無くなった瞬間です。
お酒の力も多分有って、恥ずかしいという気持ちが出てこなかったので、思いつくままに単語を並べていたんだと思います。
壁が急に無くなったような気がしました。
翌日からは間違えようが気にせずに、取りあえず自分が聞いて理解出来た事に直ぐに英語で返すようにしました。
当然見当違いな事を言う場合もありますが、お構いなしです。
考えてみれば、挨拶するときは朝の挨拶は日本語は「おはよう」で英語は「Good Morning」とか考えているかといったら、考えていません。
それからは英語での会話が当たり前になり日本語で何というのかとか、あまり意識しなくなりました。
日本の英語教育の大間違い
この辺りで疑問がわいてきました。
中国や台湾のエンジニアは日本語を学び始めて数カ月で片言の日本語は出来るし、自分自身もマレーシアに着任して半年くらいで話せるようになりました。
日本人は中学・高校と最低でも6年は英語の勉強をするのに何故話せるようにならなかったのだろうか。
日本の学校の英語教育は何かが間違っているのではないかと疑い出したのです。
考えてみると当時は英語の授業なのにあまり英語を口に出した記憶があまり有りません。
先生が英語で話をしたり、生徒に英語を話させるという事は殆どなかったように記憶しています。
そんな授業で覚えられる訳がない。
子供は国籍とか何語とか全く関係なく覚えられるようです。
マレーシアで長男が生まれたのですが、日本語を喋り出したころには英語と中国語(広東語)とマレー語を同時に話し始めていました。
いつも一緒に遊ぶ子供達はお互いの母国語を話しながら相手の言葉も覚えてしまうようです。
話を聞くと違う言葉という認識がないようで、友達が喋っているのを真似しているだけだというのです。
3歳のころには友達同士では何語でも会話できる感じになっていました。
言葉を覚えるのは勉強ではない!
繰り返し真似をすれば良いのだ!
当たり前の事なのですがこれが日本人は出来ていない。
赤ちゃんが言葉を覚えるときって正にこれですよね、お母さんやお父さんの言う事を繰り返し真似する。
どこの国のどんな赤ちゃんも言葉は覚えますよね!
息子は4歳まで現地にいましたが日本の幼稚園に通わせたくて先に帰国しました。
帰国すると半年もたたないうちに日本語以外は全部忘れていました。
そして高校卒業した後も英語は私の時代の高校生と変わらず、英語は喋れませんでした。
しかも、英語は今からの時代は絶対に必要だと思い、全国的に有名な英会話塾に通わせていたのにです。
良かったのは外国人講師との接触のおかげか、喋る事は出来ないが聞く事はかなり聞けるようになったと聞いて一安心しました。
壁を越えれば喋れるようになるのを知っていたからです。
聞きとるんじゃない真似する事!
ここまで来ると普通に会話をしたいという気持ちは強い願望になっていました。
積極的に話しかけるのですが、一定のレベルを超えると相手も普通に話すので使う単語も話す速さも変わってきます。
それに気付けるのも凄い進歩だなと自分では思っていました。
今までは彼らがゆっくり話してくれていたんですね。
そんな時に新しいスタッフが入ってきました。
英語は少し分かるようになってきたと思っていたのですが、このスタッフは何を言っているのか殆どわかりません。
そのスタッフはイギリスの大学を卒業したそうです。
英語が分かるようになったと思ったのですが、ネイティブの英語ではなかったのです。
それでも、それまでの努力は無駄にはなりませんでした。
間違う事の壁を越えた私は、とにかく分からない単語が出てくると聞いた通りに繰り返したのです。
これで相手はその単語の意味が分からないのだと理解してくれて、何回か繰り返したり、言い回しを変えてくれたりします。
それでも分からないときは紙に書いてもらいます。
その新人スタッフの言う事も直ぐに理解できるようになりました。
一緒に赴任した日本人スタッフは相変わらず英語では全く会話が出来ない中、私の上達が早いので良く「飲み屋で覚えたな!」とからかわれたものです。
経験から言うと飲み屋さんで覚えても仕事に使えるような英語は無理だと思います。
日本人の殆どが知らない正しい英語の身につけ方
後から思うと本当に遠回りをしたなと思いました。
英語の覚え方を知りたくても、今のようにインターネットもまだ普及していませんでした。
googleが検索サービスを開始する5年以上前の話ですから。
英語の学習方法のノウハウなんて調べようもないし、検索して何か情報を得るという発想がそもそも有りませんでした。
今は本当に簡単に検索出来て、便利な時代になったと思います。
今は英語で検索しただけでも、対面式やオンラインスクールも沢山出てきますし、昔ながらのテキストと音声メディアもまだ有ります。
聞くだけとか、寝ている間とかも有りますし、プライベートな覚え方のノウハウを公開してくれている人もいます。
これだけあるという事はニーズが有るという事だと思いますし、私も仕事ばかりでなく世界の共通語である英語は私生活でも絶対に身につけておくべきだと思います。
日本で英語をきれいに話している人をみると、カッコいいと思いませんか。
それと英語が話せるようになると、仕事にも自分自身にも自信が持てるようになります。
これは、英語というツールをスキルとして身につけたという自信だと思いますし、実際に英語はいろんな場面で武器になります。
何しろ私生活でも仕事でも問題の多くはコミュニケーション不足から起きる事を考えれば当然です。
英語が世界で一番多くの国で通用する言語だとすれば、自分が思うままに行動できる国が圧倒的に増えるという事です。
これが何を意味するかは説明の必要は無いでしょう、日本人でなく地球人になれるのです。
それにSNSがこれだけ普及すると英語が出来れば世界中の人と繋がれるという事です。
これからは英語と同時に中国語も身に付けたいものです。
鬼に金棒とはまさにこの事です。
遠回りしないで英語を身につける具体的な方法が有れば知りたいですよね。
効率良く英語を身に付けたい方はこちらの無料メルマガが良いと思います。